pherim㌠

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pherim㌠さんの日記

(Web全体に公開)

2015年
09月15日
18:39

. ふぃるめも1 Summer 2013 [Web全体公開版]

↑(左)よく行くシネコンの電光掲示、(右)バンコクの秋葉原的なエリアで見かけた彼(関連映画を本文にて) 

 ※こちらはWeb全体公開版です。コメントをされる際はお気をつけください。


 タイ移住後に劇場で観た映画をめぐるツイート[ https://twitter.com/pherim ]まとめです。

 バンコク都心の映画館は明らかな供給過剰で、東京と同等以上の映像&音響設備を、いつもガラガラ&600円前後で楽しめます。とはいえぼくはまだタイ語字幕が読めず、字幕なしでわかるのは英語のみのため、観る映画は俄然ハリウッド作品に偏っていますが。

 それでこのハリウッド映画群、タイは日本と異なり独立したマーケットと見なされていないらしく、公開日がアメリカ仕様なのか日本より早いものが多いのですね。このため「先に見たぜ」的な厨二気分も手伝い観終えるごとツイートし、気づいたらかなりの数にのぼっておりました。そこで一度まとめておこうかと。

 まずは《2013夏》編。強烈オススメは緑超絶オススメは青で太字強調してみます。順番はだいたい観た順。ちょうど日本でいま公開中の作品も多いです。
 各タイトルは、ツイート時点で判明した場合は日本語題を採用しています。すでにご覧になったかたも、異なるご感想などなどお気軽にコメントくださいませ。


 
『アフターアース』。隔絶した地球環境に、父子だけが取り残される。箱庭空間が、そのまま原始の森に拡大したような眼福世界。主演のスミス父子がリアル肉親である点も、シャマラン監督持ち前の超越志向をよく下支えしていた。万人受けはしないが良作。



『ワールド・ウォーZ』。なんだろうこの唐突な壁ブーム。パシフィック・リムに進撃の巨人に……。無数のゾンビが折り重なって巨大壁を超える数秒のシーンこそを撮りたかった感が素直に出ていて悪くない。3Dを超える4DX映画館にて鑑賞。
 


『グランド・イリュージョン』。奇術師4人組による、大西洋を瞬間移動する銀行強盗ショー。距離を隔てたマジックが妙な現実感を醸すのは、貨幣に本来備わる抽象性ゆえかも。錯視錯覚の隙間に活路を見いだす爽快感の奔流。日本公開10月25日予定。
※原題: Now You See Me



『ウルヴァリン:SAMURAI』。X-MENに真田広之出演。幕開けに長崎への原爆投下。ハリウッドSFアクションに現代日本とヤクザとニンジャ要素追加でイメージされる作品そのもの。カモノハシ新幹線の屋根で主人公とヤクザが戦うとか面白す。
続)日本公開は9月13日。ちなみに海外タイトルに「サムライ」の語は入らず。ポスターも日本要素のないX-MENの新作テイストで、普通にスルーする気だった。タイ語の先生から、これ主演と敵のロシア女以外はみんな日本人だったよと聞かされ初めて興味もつなど。ラスボス井浦新だったらなぁとか。



『パシフィック・リム』。嵐の洋上で、怪獣の甲殻や硬い外皮と巨大ロボットのメタルのぶつかり合う心地良さが、予想外にイイ。菊池凛子も出色の演技。全編が日本リスペクトゆえ、国内公開されたら大ヒットするかもね。バンコクのIMAX3Dで鑑賞。



『The Purge』。年に一晩だけ、あらゆる犯罪が許容されるガス抜き制度が実現したアメリカ郊外。全編が屋内で展開するバイオレンス・スリラーで、出ずっぱりなイーサン・ホークによる引きつった表情の幅広さに感心した。日本公開未定。



『2 Guns』。互いに素性を隠すDEAとNCISの捜査官が、二人で銀行を襲う。しかし強奪金にはCIAが絡んで……。真の敵は内部に潜む。すでに馴染み深いこの構図を、名優二人の過剰演技が戯画化する。ビア&バーガー映画。11/1日本公開。



『Any Day Now』。育児放棄されたダウン症児を、ゲイカップルが育てようとする。子もそれを熱望するが、世間の良識が許さない。良き市民を自認する人々の生む排斥性。アラン・カミングの演技はオスカー級、しかし内容ゆえか日本公開未定作。



『ホワイトハウス・ダウン』。戦闘時の音響がとても良かった。重厚な金属炸裂音、ウェポン発射時の空気の摩擦音等々。皇居と国会議事堂や地下鉄は実は地下トンネルで~的な都市伝説好きには、あの白い官邸にこんなびっくり機能がという風にも楽しめる。



『エリジウム』。監督前作『第9地区』の荒廃感はそのままに舞台が極大化。マッド・デイモンの頼りなさもいい味。しかし最もパンチを感じるのはジョディ・フォスターの老け顔やもしれず。技術は進化するもの、社会は進化しないもの、という世界観。



『Runner Runner』。ギャンブルサイトで学資を失った学生が、チートを見抜き本拠コスタリカへ向かう。金を源泉とする諸力がネットにより瞬時に移動する今日への戸惑い。とはいえ身体性に帰り着くエンドは安定。人間だもの。日本公開未定。



『スティーブ・ジョブス』。伝記映画。マッキントッシュ開発過程、追放劇からiMac誕生への復活譚。逝去時の喧騒に鼻白んだ僕ですら興奮を覚える展開だった。『ソーシャル・ネットワーク』に比べると、静謐さや切なさの際立つ作品。日本公開11月。
ジョブスを演じる主演俳優は超絶イケメンなのに、俯き加減&前方ジト見の決め顔になると、断然ジョブス本人に見劣りして映るあたり不思議な気もした。脇役も粒ぞろいで、演技も皆良かった。名優ジェームズ・ウッズや『HERO』のヒロ役日本人など意外なキャストも。SONYウォークマンも出るよ。



 
 以上です。たぶんあした《2013秋》編を。
 次は英字タイトル多めになりそう。
 
 



#ふぃるめも記事一覧: http://goo.gl/rr4EOW

コメント

2015年
09月17日
05:49

※ 2013年11月記。記事UP時に公式の邦題が告知されていないものは、英語タイトルをアルファベット表記している。

※※ 『Any Day Now』はずいぶんあとになって『チョコレートドーナツ』の邦題で単館系にて日本公開。素敵映画がきちんと公開になってよかった。

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