pherim㌠

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pherim㌠さんの日記

(Web全体に公開)

2017年
06月12日
00:08

よみめも33 魂露歴程

↑サイアム駅にて、読了記念パチリ。



 ひさびさの《よみめも》更新です。

 拙日記《よみめも》と《ふぃるめも》シリーズのナンバリングは、タイ移住時の4年前に始めたものです。よってまだ1歳児の時の間では途中からの投稿となっています。

 この《よみめも》記事群は、《旦那衆・姐御衆へのお誘い》という別の個人企画との連動を意図していました。時の間では《よみめも》投稿のみ行い、《旦那衆・姐御衆へのお誘い》についてはまだ日記化していないので、日記中に挟まれる謎の文字列への補足をまずここで。

 この《旦那衆・姐御衆へのお誘い》とは現状、端的にはAmazonのウィッシュリストを通じてのご支援募集なのですが、心の内ではこの《時の間》の試みとも連なっており、さらに言えばタイ在住を続ける理由とも連環しています。《旦那衆・姐御衆》詳細含め、そのあたりも詳しく書きたいのですが、長くなるのでまたの機会に。

 実は最後にご支援をお願いする書き込みを他所(ブロマガ、CC等)でしてから2年たつにもかかわらず、いまだに送ってくださるかたが幾人かいらっしゃいます。リアルでお会いした際に手渡してくださるかたも。
 匿名のかたもいらっしゃるのですが、頂戴する内容物からほぼみなさんが時の間のかたと推測します。タイから日本へ戻ってくると、宅配便の贈り物が包装を解かれるのを待っている。これは長時間移動の疲れも霧散する瞬間です。毎度感謝感激しております。ありがとうございます。m(_ _)m

 またこの2年のうちに知り合ったかたで、ともあれAmazon支援してもいいよというかたがもしいらしたら、下記URLにてよろしくご検討くださいませ。クラウドファウンディングなどのように、こちらから明確なご返礼を提示できるものでもありません。もしそれでもよろしければお願いします。

  Amazon ウィッシュリスト: https://www.amazon.co.jp/gp/registry/wishlist/3J30O9O6RNE...

 あと、《よみめも》をしばらくお休みした理由など末尾にて。では再開です。



 ・メモは10冊ごと、通読した本のみ扱う。
 ・くだらないと切り捨ててきた本こそ用心。


 ※詳細は「よみめも 1」にて→ 後日転載予定




1. 井筒俊彦 『露西亜文学』 慶應義塾大学出版会

 井筒俊彦そのものが知の巨人すぎるため、また著作の大部分がはじめから英文で書かれたためもあってか、日本での存在感に不当な薄さを覚えるのだけれど、おかげで彼の著作を読む際にはRPGで見知らぬダンジョンへわけ入るような興奮をよく覚える。攻略本がないから全体像がつかめない、ネットでもこのダンジョンの言及ないし、みたいな。

 最終的にドストエフスキーの深淵へと至る点では多くのロシアンスキーと同じだが、そこへと至る道程が井筒はやはり井筒だというしかなく、これたぶん訳語もストレートでないんだろうなと思っていたら、本書解題で亀山郁夫がその点に言及していてにやりとした。亀山学長もまたドストエフスキーのマグマに自身のそれを触発された文学者の一人ながら、野獣使いのように井筒はドストエフスキーすらも足下へ手なづかせようとする。

 その実行には当然ロシア語やロシア正教への理解の深さのみでは足りず、スラヴ全体の居所を眼下に収めるべくギリシャから中東、中央アジアの言語と思想宗教を手なづけなければならない。その上での露西亜文学でありドストエフスキーなのだという、こんな軌跡はその外郭だけですでに唯一無二のものだろう。ともかくも本書においては、

  プーシキン: アポロン表面の底に蠢く本質のデュオニュソス性
  レールモントフ: 調和と美の前史を孕むデモーニッシュな一閃
  チュッチェフ: ミスティーク、メタフィジック、ロシアン宇宙
  ゴーゴリ: 露西亜的崇高の肉体的次元への格下げ、大地の勃興
 
などなど言及と腑分けを経てドストエフスキーの沸騰へと至る。と、今回はメモ書きまで。最低なのは、ぼく自身がドストエフスキーの他にはトルストイくらいしか代表作群を訳書だけれど一応は抑えてますよと言える読書体験がないことなので、これで何かを知った気になるのは最悪の事態ゆえ、まずはプーシキンとかゴーゴリあたりから読んでいこう。その次段階として、井筒『ロシア的人間』を読む。何年かかるかわからないけれど。




2. 小田垣雅也 『現代のキリスト教』 講談社学術文庫

 中近世から現代までの欧米思想展開の全体を、一手に引き受けてキリスト教学視点から書き下ろす。端的に言えばそういう書だ。流れをなぞるだけの凡百の解説書ではなく、その各行に著者の鋭利な気迫を感じ取れる、これは名著とされるのも頷ける。

 初読からすでに一年がたち、何を書こうかとページをめくって驚いた。なにも読めてなかった感。いやつまり、この一年も思考や知見にそれなりの深まりがなかったわけではない、という証左だと思うことで瞬時に慰めと化すわけだが、に、しても。結局バンコク-東京の片道時間を、本書の再読のみに費やしてしまった。

 まったく新鮮に読めた箇所だけでも幾つもあるが、たとえば西田幾多郎「絶対矛盾の自己同一」とネオ・ロマンチシズムとの根底的な連環。たとえば解放の神学パート。数日後に、南米出身の現ローマ法王を扱った映画を巡る原稿仕事を控えて本著の記述に邂逅できたことの恍惚。同時代の北米における黒人解放や世界を席巻した学生運動との関係描写も鮮明で目からウロコのかけ流し。


 

3. 森田真生 『数学する人生』 新潮社

 数学者・岡潔は、京都帝大を出てパリ大学のポアンカレ研究所へ通うなかで、多変数解析函数論を生涯の研究テーマとさだめて世界的な業績を挙げる。その研ぎ澄まされた孤高の思考蓄積を経てたどり着いた《情緒》の概念を軸とする思想の圧倒的スケール感。気鋭の独立研究者・森田真生による前著『数学する身体』(よみめも32)につづく、本書はこの《情緒》を核とする岡潔論。

 岡潔の《情緒》をひとことで説明するのは難しい。ひとことで説明するという試みそのものをすり抜けるのが《情緒》ではあれ、こうした言分けそのものにもあまり意味はない。理性と対立的ではない感性の働きどころ、それは個人の内を蠢く感情とも無縁ゆえに、語る主体が数学者であることに数学音痴のぼくなどはシビレてしまう。なぜならここで《情緒》はある種の関数として、近代的自我の境界をたやすく架橋し、連環させてゆくからだ。

 岡が自らの思想開陳の際に中核に置かれるのが他の誰でもなく、芭蕉である。ということ。この豊かさを、ぼくはまだ予感しかできていない。その遠い宛て先の前景には漱石がいて、小林秀雄がいて、最前列に未知の知を切り拓く森田真生の後ろ姿がある。あてがわれた個の内で暮れ塞がってやり過ごす人生など、誰も生きていいわけがないんだよ。

 旦那衆・姐御衆よりご支援の一冊、感謝。[→ 後日掲載&URL追記予定 ]




4. 三島由紀夫 『美しい星』 新潮文庫

 試写メモ25.1「美しい星の金沢」:http://tokinoma.pne.jp/diary/2193
 試写メモ25.2「金星に咲く、薔薇の純潔」:http://tokinoma.pne.jp/diary/2201


 『美しい星』をめぐっては、上記2つの日記で引用多数含め三島由紀夫原作の核心まで思うところを語ったので、ここでは無機質の余韻が良いなと感じた描写を二箇所。
 
 彼は又たとえば、鋏の形について永いこと考えていたことがある。ひろげられた鋏は、一つの支点を中心にして末ひろがりに対蹠的な空間を形成し、人の手中にありながら容易に世界を二分して、おのおのの空間にその方角の山や湖や都会や海までも包摂するのに、ひとたび鋭い金属的な音を立ててそれが閉じられると、広大な世界は死に絶えて、切り取られた一枚の白紙と、奇怪な嘴のような器具の形と、それだけしか残さない。 p.16-7

 彼は捩子回しの尖端を、かがやく市街の遠景へさし向けた。それを廻せば、人間の社会の機構の歯車の一つが弛み、何度か廻せば、その歯車は抜けてぽろりと地に落ちるだろう。電力ビルのネオン塔が青と白の斑らを急速に左右へ移している。ビルの無数の窓々は、無表情に硬く光っている。……歯車が一つ落ちるだろう。その欠落は次々と崩壊を生み、ついには全機構が崩折れて息絶えるだろう。彼の青い額は静脈を浮き立たせ、鼻孔の奥はかすかに痛み、掌は冷たい汗のために魚のように濡れていた。彼の無力は知れ渡っていたが、彼の内に撓められた暗い権力は、まだ誰にも知られていなかった。 p.83





5. ブライアン W.オールディス 『地球の長い午後』 ハヤカワ文庫

 不思議。1961年発表の本作より、ずっと設定も描写も密で斬新なSF映画や漫画を浴びるように摂取してきたはずなのに、この着想から着地までの手つきがあまりにも素朴に思える本作から受ける力の圧倒感。それゆえの古典であり、浴びてきたSF群はいわば本作のような古典傑作の子孫なのだ、と納得させられるに充分な読後の重量感。

 それはそうと本作の寄生キノコのアミガサダケって、キャラ的に喋り方から役割から岩明均『寄生獣』のルーツだと思うのだけれど、検索してもほとんどこの関連への言及が見当たらない。どなたかご存知ありませんか?

 旦那衆・姐御衆よりご支援の一冊、感謝。[→ 後日掲載&URL追記予定 ]




6. 盛田隆二 『サウダージ』 角川文庫

 バブル期を青山界隈で暮らすインドハーフのメランコリック&モテ青年の日常。バンコク宅に以前からあった元会社在庫物で、空族の映画『サウダーヂ』の元ネタかと思い読み出したが、直接の影響関係はなさそう。とはいえ移民・混血テーマがこのタイトルを招来させた点は同じ。メタファー掘削を薄め、取材を丹念に行い社会派にやや振れた村上春樹感。

 語としてのサウダージを体現するポルトガルをめぐる伝統歌謡ファドをめぐる過去日記: 後日追記予定




7. プラユキ・ナラテボー 魚川祐司 『悟らなくたって、いいじゃないか』 幻冬舎新書
 
 元クラウド市民ニー仏さんの著作。

 ご両人ともリアルでよく知っており、ちょうど本の制作が進むころ話す機会も幾度かあったため、新しい知見を得るというよりも既存知識の整理に役立った気がする。気がするというのは、読み終えてもう一年近くたちその間にもリアルでの交接があったあとでは印象の全てが曖昧の海に沈んでいるからだが、重要なのは知識よりも実践であり、議論よりも実践なのだから、印象を手繰るよりも実践を試みたい。
 
 気楽にいこうぜ的なタイ語フレーズ「タムレンレン」を援用した解説や、真宗のイケメン僧侶・若林唯人さんの名言「現代の女性は"I have to"と"I want to"のあいだで引き裂かれている」に端を発した「聞即信」の図解など、懐かしくもタメになるみ言葉多数。

 てかね、ここで「懐かしい」と感じたこと自体に感慨をいま覚えた。それだけ内面化できているということでもあるのだろう。短い人生、この怠け人生においても少しは成長できているのかも、とか。ぬか喜びプライスレス。
 でもぬかなんだぜ、なめんなよ。




8. 若松英輔 『魂にふれる 大震災と、生きている死者』 トランスビュ

 東日本大震災6周年原稿を書くにあたり手にとった本。死者との対話をめぐる言葉の渉猟録とでも言おうか。井筒俊彦、鈴木大拙、柳田国男、小林秀雄、池田晶子、神谷美恵子といった思想家・哲学者の死と魂を巡る思考を、その引用句を軸に再構築する試みとも。上原専禄、上田閑照のマイナーな書籍への言及も、マイナーゆえに個人的な思い入れを反映してか、なかなか熱い。
 
 大家の含蓄豊かな言葉揃いだが、引用はせずにおく。各々に今後原典を読み進め糧としたい。(殊勝)



9. ジョン・バニヤン 『天路歴程 天の都を目ざして』 キリスト新聞社

 心臓がとても苦しかった。でも、前から聞いていたとおり、『幸せの国への道は険しい上り坂だ』ということがよくわかりました。楽な下り坂を降りて行って死に至るよりは、つらく苦しい坂であっても、いのちに至る方がずっとよいのです。 p.84

 テレンス・マリックの映画『聖杯たちの騎士』をめぐる文章を書くにあたり参照した。結果として、日本語圏での本作に関するメディア上での言及では恐らく唯一の記事へと結実した。下記はその日記バージョン。

  「祈る騎士と眠る世界の光の傷」:  http://tokinoma.pne.jp/diary/1793


 「(アポリオンが出てきて、お父さんと戦ったのは)あの先のあたりですよ。人はみな、天に住むお方から、受ける資格のない恵みをいただいている。それを忘れるときに、旅人は必ず不意打ちをくらうのです」 p.97
 
 キリスト新聞社よりご提供の一冊。感謝。




10. 『CROSSCUT ASIA #2 熱風! フィリピン 2015』 国際交流基金アジアセンター

 バンコクに生活拠点を置いた結果、フィリピンは東南アジアのなかで「最も遠い国」となった。よって日本人の一般的な東南アジアへの距離感のイメージを試みる際に、まずぼくが念頭に置くのはフィリピンだということになる。ぜんぜん知らない。なんか島多い。ちょっとスペイン系入ってる。スモーキーマウンテン。くらいか。

 この交流基金刊クロスカットアジア、1号はタイ特集でガチ関心領域(よみめも32)、3号はインドネシアで映画も幾らかは観ている(よみめも34予定)のに対し、やはりフィリピン特集の本号は固有名詞に一切馴染みを感じないのが新鮮だった。あと巻頭に元AKB48のフィリピン出身娘写真、冒頭エッセイが辛酸なめ子という謎の炸裂感。これが交流基金=外務省外郭のポップ感であるどーん。




▽コミック・絵本

α. 柳本光晴 『響 小説家になる方法』 1-4 小学館

 とてもとても面白い。ただ主人公だけが感情移入を拒んで謎であり続けるこの構成であれば、周囲の登場人物をもう少し丁寧に描いたほうが各キャラや学園モノ設定がもっと活きるので、4巻で賞レースまで突入してしまうのはかなりもったいないなとも。
 とはいえ、もしかしたらそれが最近の漫画の宿命なのかな。実際これで今年のマンガ大賞とったようだし。

 旦那衆・姐御衆よりご支援の一冊、感謝。[→ 後日掲載&URL追記予定 ]




β. 九井諒子 『ダンジョン飯』 2-3 エンターブレイン

 九井諒子は裏切らない。短編集で発想を自由に遊ばせるのは忘れないで欲しいけれど、シリーズ化することで深まっていくものもきちんとある漫画家なのだなと。底へ底へとどんどん降りていってますね、文字通りにも。

 旦那衆・姐御衆よりご支援の一冊、感謝。[→ 後日掲載&URL追記予定 ]




γ. 野田サトル 『ゴールデンカムイ』 1 集英社

 蝦夷開拓の気概、アイヌの生きた技術、近代化以前の野生。躍動する大地の息づく時代が日本にもあったのだという、同時代的に文明の流入もどんどん進む、線路もどんどん敷かれてゆく。しかし暗がりには深淵なるものたちがまだまだ息を潜めている。これは素敵な冒険世界が広がりますね。

 旦那衆・姐御衆よりご支援の一冊、感謝。[→ 後日掲載&URL追記予定 ]




ω. 谷川俊太郎・作 松本大洋・絵 『かないくん』 ほぼにち

 幼児にもわかることば。数分でおわる話。けれどもズシンと来る転回が幾つも起こる。

 死が終わりでなく始まりなのだという真実を、知らしめるのではなく感じとらせる、珠玉の一篇。

 旦那衆・姐御衆よりご支援の一冊、感謝。[→ 後日掲載&URL追記予定 ]



 
 
 
 当《よみめも》日記群、昨春から更新が減り、今年は今回が初になります。が、もちろんその間も読書をやめられるわけがなく。まずひとことで説明すると、《ふぃるめも》に傾注した余波でこちらの更新に割ける時間が皺寄せを受けました。この時期に映画へ傾注した経緯と、ここでその姿勢を方向転換させる理由などについては、もう少し書いてみたいこともあるのでまたあらためて。

 要は生活全般のシフトチェンジを前にいったん元へ戻す営みの一環としての、《よみめも》《ふぃるめも》並走復活の試みです。ツイートのコピペが基本の《ふぃるめも》と異なり、《よみめも》の日常継続はこう見えてもけっこう気力を費やします。特化集中型ゆえ継続こそ新世界、なのです。それが更新減の原因であり、ということは意図した変化の進度を測るバロメータにもなるかなと。

 とはいえ、ネット上であれリアル込みであれこの一年半ほどのあいだにおつき合いの始まったかたには「何のことやらー」でしょうけれど。ま、ま。

 今後とも、どうぞよろしう。m(_ _)m






 今回は以上です。こんな面白い本が、そこに関心あるならこの本どうかね、などのお薦めありましたらご教示下さると嬉しいです。よろしくです~m(_ _)m
#よみめも一覧: http://goo.gl/7bxPft
Amazon ほしい物リスト: https://www.amazon.co.jp/gp/registry/wishlist/3J30O9O6RNE...

コメント

2017年
06月12日
13:58

ものすごく些細なプラクティカルでこのポストの内容とは関係ないことなのですが、このサイトの検索ワードによる検索機能、語の前に#がついていると、最初のページは検索結果がうまく出てくるのですが、「次を表示」を押すと、検索結果が出てきません(chrome使用)。#ナシの検索ワードだと出てきます。このサイトの謎の一つです。つまり
http://tokinoma.pne.jp/diary/search?keyword=%23%E3%81%B5%...

http://tokinoma.pne.jp/diary/search?keyword=%E3%81%B5%E3%...
ほんと、些細なことですみません。よみめもは一ページ目しかないので影響ないのですが。

2017年
06月12日
14:05

以前ふぃるめもでご紹介いただいた映画、オンタイムでは見られなくても時間が経ってDVD化されているものは、アマゾンの都度課金ビデオレンタルでも見られることがわかったので、夏休みに見ようかと思ってふぃるめも読み返しているときに、気づきました。

2017年
06月12日
20:32

あらら、ほんとですね。お知らせありがとうございます。
こういう明らかなエラーに注文つけても修正してくれるわけではないので、サーバ移行による改善案件として記憶しておきます。
にしてもなんなんだろういったい……。

Netflixにもけっこうあるかと。タイでは日本のサイトではふつうに表示されない、日本語字幕なしのコンテンツもけっこう引っかかるので、地味に重宝してます。Amazonビデオは地域規制などで観られない場合でも、返金システムが簡易なのも安心ですね。

2017年
06月12日
21:12

『かないくん』
よみめも31で、松本大洋の「Sunny」を紹介していたのが印象に残っていたのでおすすめしてみました。時期的には、昨年映画「さとにきたらええやん」が公開されていた頃、ブラティスラヴァ世界絵本原画展でも「かないくん」がノミネートされていて、原画を見る機会に恵まれました。薄い白さが冬の吐く息の様で。

よみめも復活嬉しいです。

2017年
06月14日
06:09

松本大洋の描線はキャラの輪郭を描かないんですよね。そこが影響下の後続漫画家を多く生みながらなお唯一無二の画でありつづける理由なんだろうなと。漫画はまずキャラを立てがちですからね。ご支援感謝ですん。

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