今回は、9月26日~10月3日の日本公開作など10作品を扱います。
※9月26日公開作については、ほかに前回ふぃるめも375でも4作扱っています。
10月3日~開催の特集企画《ザンドラ・ヒュラー 変幻する〈わたし〉のかたち》上映全作は次回扱います。
タイ移住後に始めた、劇場/試写室で観た映画をめぐるツイート
[https://twitter.com/pherim]まとめの第376弾です。
強烈オススメは緑、
超絶オススメは青で太字強調しています。
(2020年春よりドラマ含むネット配信作扱い開始。黒太字≠No Good。エッジの利いた作品や極私的ベストはしばしばタイトル黒太字表記です。)
■9月26日公開作
『テレビの中に入りたい』A24
いつだって君に置いてかれる。あの夜一緒に観たテレビの中で今でもボクは息してる。内と外は裏返ってここでの数年が実は1秒で、テレビは棺桶の映し鏡で君がいない、叫びたい。
かつてデイヴィッド・リンチの世界にガチ生きたいと憧れた元少年少女、観るといいよ。
"I Saw the TV Glow" https://x.com/pherim/status/1972632663937995107
カルト志向のウェルメイド量産さすがのA24製作品。
『デヴィッド・リンチ:アートライフ』https://x.com/pherim/status/957927372128378880
『アンダー・ザ・シルバーレイク』https://x.com/pherim/status/1050755560511918082
『ラスト・ブレス』Last Breath
海底91mに取り残された潜水士の救出を巡る実話ベース物。
ウディ・ハレルソン出演によるMEGの緊迫感、海上油井舞台の映画群も想起させる海底パニック。
ドキュメンタリー版と同監督ゆえ諸々質実。趣味や調査でなくパイプライン整備が潜航目的のため、労働意識描写が興味深い。
"Last Breath" https://x.com/pherim/status/1969736934990971372
『ラスト・ブレス』(2025)監督アレックス・パーキンソンは、同潜水事故のドキュメンタリー版も監督しており細部描写がパない。
支援船の船長役でマオリ出身のクリフ・カーティスも出演しており、ウディ・ハレルソンと共にMEGにも出演するためMEG味増進に寄与してる。
『MEG ザ・モンスター』https://x.com/pherim/status/1036986677368053760
『MEG ザ・モンスターズ2』https://x.com/pherim/status/1799006174597218452
『アンダーウォーター』https://x.com/pherim/status/1379990680664109056
『ブラック・デーモン 絶体絶命』https://x.com/pherim/status/1663524025220616193
『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』
鑑識課警察犬係の青年(池松壮亮)が、わんこと通じ合えてしまうがゆえに苦悩する。
オダギリジョーが監督脚本に加え、高評価だが不良極まる犬役主演。
ふだん主役張る演技巧者が20人超え出演の祭状態で見応え充満。中でも深津絵里のおトボケ最高。
"" https://x.com/pherim/status/1969009820037456247
『宵闇真珠』https://x.com/pherim/status/1071727880458002432
『サタデー・フィクション』“蘭心大劇院” https://x.com/pherim/status/1720645318826762280
『人間の時間』https://x.com/pherim/status/1239884103664582656
『茜色に焼かれる』https://x.com/pherim/status/1394287870324613126
『渇き。』https://x.com/pherim/status/484724056957005824
■9月27日公開作
『素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる』
交際中の男と別の女の結婚式でテロを起こした主人公・春田の前に、意中の男の顔をしたカステラの妖精が現れる大河原恵監督+主演作。
監督全力投球のナンセンス展開ながら、半径5mの演劇的時空は質実系インディー作群の潮流も感覚する。あと後半際立つ荒川性。
"" https://x.com/pherim/status/1972301080538267774
■10月3日公開作
『リビング・ラージ』
料理と音楽に夢中の少年が、気になる少女の出現により自らの容姿に気後れを感覚、悩みと克己の甘酸っぱい道を歩みだす。
キモかわいさが妙にリアルな造形群の醸すユーモアとテンポの良さが心地よい。チェコは承認欲求/ダイエット界隈の主題化が、なぜか目につく不思議。
"Zivot k sezrání/Living Large" https://x.com/pherim/status/1971189618688373192
『シュガー・ブルース』https://x.com/pherim/status/753535256477569024
『SNS 少女たちの10日間』https://x.com/pherim/status/1383616497222766595
『私、オルガ・ヘプナロヴァー』“Já, Olga Hepnarová” https://x.com/pherim/status/1652657333493989379
“Love, Dad” https://x.com/pherim/status/1466604451230547971
『ジュリーは沈黙したままで』Julie zwijgt
テニスクラブの同級生が自殺、共に師事し信頼するコーチが指導停止という波紋に、少女は沈黙で応える。
黙々と練習に打ち込む姿が醸す表現性の鋭さに圧倒され、大坂なおみがダルデンヌと製作に名を連ね、現役選手が主役を演じると知り納得。重厚にして静けき秀作。
"Julie zwijgt/Julie Keeps Quiet" https://x.com/pherim/status/1972990570588242225
『その手に触れるまで』https://x.com/pherim/status/1270208922566094848
拙稿「信仰は問題なのか『その手に触れるまで』」https://www.kirishin.com/2020/06/13/43518/
『午後8時の訪問者』https://x.com/pherim/status/849871264109830145
『シークレット・メロディ』
音楽室のピアノ下で出逢った2人のミステリアスな心の旅。
ド・ギョンス(スウィング・キッズ)xウォン・ジナの醸す甘酸っぱさ。ずっと主人公を気遣いながら眼中に入れてもらえない美少女(シン・イェウン)も地味に切ない。
『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』脚本のソ・ユミン監督作
"말할 수 없는 비밀/Secret: Untold Melody" https://x.com/pherim/status/1973218632193941907
『スウィング・キッズ』https://x.com/pherim/status/1278886016992997378
『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』https://x.com/pherim/status/875533364307959808
『夏の終わりのクラシック』
あるクラシック曲(に混じるハミング)を蝶番に縮まる中年男女(キム・ジヨン&ペ・スビン)の心の距離。
済州島の海を見渡す家の開放性が、冬ソナのユン・ソクホ監督+殺人の追憶のキム・ヒョング撮影+オールド・ボーイのイ・ジス音楽という座組に嵌まる韓流ロマンス良作。
"여름이 끝날 무렵의 라트라비아타/Adagio/La Traviata at the End of Summer" https://x.com/pherim/status/1973729782119723160
『オールド・ボーイ』https://x.com/pherim/status/431353849689808896
『あなたが眠る間』https://x.com/pherim/status/1963514273990422736
■VOD配信/TV放映作(非劇場公開作)
『チェンソーマン 総集篇』前篇
TV放送版に比べ原作通りと評判高い吉原達矢監督作。
個人的には、セル画調の仕上がりと3D動作と美麗な背景描写がしっかり馴染んで漫画体験を異化するデジタル進化に感心しきりの2時間でした。
パワーちゃん&アキくんとの和める3人暮らし描写がひたすら良かった。
"" https://x.com/pherim/status/1969960515259846669
『チェンソーマン 総集篇』後篇
お前達、100点だ。素晴らしい、大好きだ。マキマ、お前は帰れ、今すぐこいつらは指導だ。
からの岸辺隊長ブートキャンプ最高。そして“その後”を予感させるマキマの圧倒。未来最高。てか声優も各々個性炸裂し、畢竟アニメ化大成功事例かと。
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『ルックバック』https://x.com/pherim/status/1856676424201175527
『さよなら絵梨』https://x.com/pherim/status/1513443819655598084
余談。さて、毎年一番忙しい10~11月に突入してしまったよ。ホラー。
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テレビの中に入りたい I Saw the TV Glow
旅と日々
エディントンへようこそ
テイク・ミー・サムウェア・ナイス
プロセキューター 誤判
ジュリーは沈黙したままで
見はらし世代
レクイエム 2006
ひゃくえむ。
THE オリバーな犬、(Gosh!!) このヤロウ MOVIE
おしまい。
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コメント
10月04日
06:56
1: pherim㌠
omake!