pherim㌠

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pherim㌠さんの日記

(Web全体に公開)

2023年
10月08日
19:53

ふぃるめも281 旅する愛の消防隊

 
 

 今回は、9月22日~10月7日の日本上映開始作を中心に、10作品を扱います。(含ドラマ1season)

 ※9/22公開『バーナデット ママは行方不明』『コンフィデンシャル:国際共助捜査』、9/23『草原に抱かれて』、9/26『まなみ100%』は前々回に扱いました。9/27日配信『バンリューの兄弟2』、9/29『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』は次回以降扱います。

 タイ移住後に始めた、劇場/試写室で観た映画をめぐるツイート[https://twitter.com/pherim]まとめの第281弾です。強烈オススメは緑超絶オススメは青で太字強調しています。(2020年春よりドラマ含むネット配信作扱い開始。黒太字≠No Good。エッジの利いた作品や極私的ベストはしばしばタイトル黒太字表記です。)


 
■9月22日公開作

『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラヴェリン・バンド』

CCR高校時1959年の出逢いから全米制覇→欧州ツアーまで追う前半から、後半の1970年Royal Albert Hallでの伝説的ライヴ撮る初公開映像へ、これが凄い。
感性優れた面々が米国南部や欧州など初訪地毎に語る感想も逐一面白い。

"Travelin’ Band Creedence Clearwater Revival at The Royal Albert Hall" https://twitter.com/pherim/status/1710959881275244934

『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』https://twitter.com/pherim/status/1522052249861914625
『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』https://twitter.com/pherim/status/1597078621826715648

 
 
 

『ファッション・リイマジン』“Fashion Reimagined”
英国ブランド“Mother of Pearl”デザイナーによる
環境負荷低減を目指す求道紀行。
衣料廃棄が世界的課題と言われてもピンと来なかった頭にも、綿花栽培の水コストから化学素材廃棄によるマイクロプラスチック大量流出まで明解説明され深く納得。

"Fashion Reimagined" https://twitter.com/pherim/status/1708463722384253365

『リファッション〜アップサイクルでよみがえる服たち』https://twitter.com/pherim/status/1671137987332276225
『グリード ファストファッション帝国の真実』https://twitter.com/pherim/status/1405367449613004805
『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』https://twitter.com/pherim/status/1076680088538628096





■10月6日公開作

『旅するローマ教皇』

教皇となり南米からバチカンへ入った男の旅路へ、紛争下エリトリアからイタリアへ脱出した男が随伴する。
ジャンフランコ・ロージ監督の眼差しは、就任後9年で53カ国を訪れた教皇フランシスコの熱意と陽気さの奥向こうに、唯一無二の政治性を引き受けた者の孤独を捉える。

"In viaggio" "In Viaggio: The Travels of Pope Francis" https://twitter.com/pherim/status/1663742988261167104

2020年作『国境の夜想曲』“Notturno” https://twitter.com/pherim/status/1491019101715582979
2016年作『海は燃えている』https://twitter.com/pherim/status/829540157674057728
2013年作『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』https://twitter.com/pherim/status/508867705277906944


『旅するローマ教皇』(10/6公開)は、地中海を遭難する難民船のSOS無線が薄闇に響いて始まります。
このカットは、現教皇就任後の初訪地ランペドゥーサ島で撮られており、実はロージ監督’16年作『海は燃えている』からの引用です。配信あるので予習しておくのも良いかと。

 拙稿「教皇という孤独」http://www.kirishin.com/2023/06/02/60588/
 ジャンフランコ・ロージ監督インタビュー by pherim http://www.kirishin.com/2023/09/21/62300/





『リバイバル69 ~伝説のロックフェス~』
知られざるトロント・ロックフェス1969の内幕。
ビートルズを初めて離れたジョン・レノンの前で絶叫するオノ・ヨーコのバンドでギターを担当するクラプトンとかカオスてんこ盛り。
22歳青年が奇跡の連鎖で実現しちゃうプロセスそのものが劇しく熱い。

"REVIVAL69: The Concert That Rocked the World" https://twitter.com/pherim/status/1710119253553418303 

『サマー・オブ・ソウル (あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
https://twitter.com/pherim/status/1428188033329758213





『アンダーカレント』
銭湯の若主人が、失踪した夫を巡り揺れる日常。
真木よう子の虚ろな瞳が全編覆う今泉力哉監督新作。
リリー・フランキーの探偵役が、原作の名物キャラ山崎を喰う水準で良スパイス。井浦新/永山瑛太ら重畳。
原作忠実展開ながら、こう来たかという今泉節の終盤炸裂に深く感銘。

"" https://twitter.com/pherim/status/1709483674440474921

豊田徹也『アンダーカレント』https://twitter.com/pherim/status/1709477966428942610
『窓辺にて』https://twitter.com/pherim/status/1587236575834157056
『街の上で』https://twitter.com/pherim/status/1378335473408466948


豊田徹也『ゴーグル』に紐づけ追記予定




『ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌』
大晦日NYの凍える屋根裏部屋で暮らす、貧しき4人の若き芸術家が歩む、各々の夢と愛、別離の道行き。
ブロードウェイ名作“RENT”の原作としても知られるプッチーニ代表作をアジア人主体で映画化。コロナ禍で苦渋味わう若手新鋭オペラ歌手らの奮起が瑞々しい。

"La bohème: A New York Love Song" https://twitter.com/pherim/status/1710258352658493545

『アネット』https://twitter.com/pherim/status/1505154409432420353
『グレイテスト・ショーマン』https://twitter.com/pherim/status/962863732689747968





『フラッシュオーバー 炎の消防隊』“驚天救援”
大火災ディザスター。化学工場の爆発演出が凄まじく、視覚的にベイルート港爆発事故へ寄るも実話ベースらしい。
自己犠牲ヒロイズム一辺倒の平板展開に窺われる香港人監督&大陸出資作の検閲的困難も興味深く、本作の消防士に“拆彈專家”の警察官がかこつ苦悩はない。

"驚天救援" "Flashover" https://twitter.com/pherim/status/1708242391893966872 
 
『ショック ウェイブ 爆弾処理班』(拆彈專家) https://twitter.com/pherim/status/1504372986719002628
『1950 鋼の第7中隊』https://twitter.com/pherim/status/1577956432787673089
『オンリー・ザ・ブレイブ』https://twitter.com/pherim/status/1011589943792029696


 


■10月7日公開作

『栗の森のものがたり』

1950年代スロベニアの寒村で、帰らない息子を待つ老大工と、夫を待つ栗売りの女。
小川を流れる栗の群れを淡々と目線が追う場面など、静かな展開がとことん沁み入る。
妻の病を軽くみる医師や、金勘定が合わず煩悶する老大工の描写など、背景へ忍ばせる社会諷刺が地味に鋭い。

"Zgodbe iz kostanjevih gozdov" "Stories from the Chestnut Woods" https://twitter.com/pherim/status/1710848798983958790

スロベニア映画『栗の森のものがたり』で舞台となるのは、やがて廃れゆく運命を誰もが感覚する小村で、息子や夫が帰らない理由もその運命と無関係とはいえない。
テイストは全く異なりながらルーマニア作“Olanda”や“R.M.N.”も想起させる、冷戦後の東欧圏に広く共有されるのだろう空気描写が興味深い。

“Olanda” https://twitter.com/pherim/status/1244200744804159489
“R.M.N.” https://twitter.com/pherim/status/1601448701377277954




 
『いまダンスするのは誰だ?』
仕事一筋で生きてきた男が若年性パーキンソン病を患い、自らの人生と崩壊しかかっていた家庭とを見つめ直す。
パーキンソン病当事者であり、《水曜どうでしょう》テーマ曲でも知られるシンガソングライターの樋口了一が主演。静かな佇まいに鬼気迫る熱量を宿らせる。

"" https://twitter.com/pherim/status/1710634676992536629




■VOD配信/TV放映作(非劇場公開作)

『VIVANT』

斜陽の国ニッポンを影で支える諜報組織“別班”
vs 謎の日本人率いる中央アジアの国際テロ組織
役所広司と阿部寛の存在感で両脇締める良構成。日本の国内文脈で動く制作陣が海外現場で見せがちな時代錯誤を無数に孕みながらも、民放(TBS)もまだまだやるじゃんと素朴に驚く。大草原ロケ眼福。

"" https://twitter.com/pherim/status/1707722471569543620


 
 

 余談。期せずして音楽系映画が半数を占める回となりました。
 音楽関連については関心浅かったので、せめて来た球だけでもできるだけ拾いたき所存。





おしまい。
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